誕生石: 2008年9月アーカイブ

 

カシミール産サファイア.gif

 

 

 

 

 

最高品質のブルーサファイアは、いわゆる矢車菊色のブルーサファイアは、
ヒマラヤ山脈の北西にある、インドのジャム・カシミール州ザースカール地区で産出しました。

海抜4480メートル、一年の内、2~3ヶ月を除いてはほとんど万年雪に覆われているこの地方で、
最初に発見されたのは、雪崩による偶然といわれています。

しかしサファイアの鉱床は、北西ヒマラヤのカンスカール連峰にある長さ800メートル、
幅約400メートルの小さな谷にあり、現地の人はここでサファイアが採れることを
知っていた様なふしがあります。

最初にサファイアが発見されたのは、谷の底からではなく、崖の上の方にある壁面からでした。
しかし数年後、谷底全体が実は白い「巨晶花崗岩」の薄い層で覆われており、
その上に1メートルほどの表土がかぶさっており、谷底の巨晶花崗岩の中に多くのサファイアが
あることがわかりました。しかし、気象条件が厳しい為、鉱山hあ1924年の
カシミール鉱山調査所による調査まで閉鎖されてしましました。

崖の上から採れたサファイアは形も良く、大きなものが多かったのですが、
谷の底から採れたものは水によって摩耗し、結晶の形も崩れているものが多かったようです。
採掘方法ははっきりしませんが、手で拾い集めたり鉱石を洗う桶を使うなど、
極めて原始的なものだったようです。
現在ではほとんど産出しません。

現在みることのできるカシミールサファイアは、ほとんどがアンティークジュエリーからのものと
いってもよいでしょう。宝石収集家が最も欲しがるコレクションのひとつです。

 

サファイア.gif

 

 

 

 

 

9月の誕生石であるブルーのサファイアは、ルビーが「情熱や炎」を表すのに対し、
霊魂を鎮め、憎悪や悪意から人を守る力があると信じられています。

また多くの人から慕われる徳望や誠実さ、知性の象徴として、
聖職者はサファイアの指輪を聖なる右手にはめました。

 

コランダムという鉱物の中で、赤いものを不備ー、それ以外のものをサファイアと呼ぶといいましたが、
サファイアには実に様々な色があります。

例えばサファイアの王様といわれるオレンジ・ピンクのパパラチアサファイア
金色のゴールデンサファイア、レモン色のイエローサファイア、
明るく可愛い色のピンクサファイア、妖しい紫色のバイオレットサファイア、
椿の葉の色のグリーンサファイア、ダイヤモンドの代用にされるホワイトサファイアなどです。

 

この他にもなんとも表現の仕様のない不思議な色のものがでることもあります。
サファイアは「二色性」という性質があり、見る方向によって色が違ってみえたりします。

また色むらも比較的多く、上から見たら青いのに、横から見ると色が全くなかったりすることもあります。
しかし、色石全般に言えることですが、評価の基準は主に真上から見たときの色の美しさであって、
横から眺めた時の評価ではありません。

もちろん横から眺めても大変きれいであることに越したことはありませんが、
横から眺めて色が抜けていても、大きなマイナスにはなりません。

またサファイアはルビーに比べれば比較的大きな石がとれ、内包物は少ない方です。
ブルーサファイアの青色は、酸化鉄と酸化チタンに因ります。

サファイアの色は産地別に特徴があります。
★ビルマ産は、ほんのわずかに紫がかった、中間よりもやや濃い目の鮮明なロイヤルブルーで、
良質のものが多くみられます。

★スリランカ産は概して淡い色のものが多く、輝きが大変強いのが特徴です。
シルク線や色むらも多いのですが、サファイアの中では上位にランクされています。

とくにその透明度のたかさによる美しさは他をよせつけません。
最高品質のものは、「翡翠(カワセミ)ブルー」と呼ばれ、カシミールサファイアに劣らない品質をしています。

また「ギューダ」と呼ばれる白っぽいスター石の多くは、熱処理すると濁りがとばされて
きれいなブルーに変わります。このブルーは褪色しません。

このような、その宝石が本来もっている美しさを引き出す処理のことを「エンハンスメント」といい、
天然石と同様に扱われます。
一方その宝石が本来もっていない美しさを人為的に付け加えることを「トリートメント」といいます。

 

★タイ産は褐色がかった濃い目のブルーのものが多く、
品質は一般的にスリランカ産より少し落ちます。

★オーストラリア産は、黒に近い濃いすぎるブルーや緑がかった石が多く、
美しいものは少ないようです。

★最高品質の多いカシミール産は、「ミルキー効果」とか「ベルベット効果」といわれ、
光によって「モヤ」のようなものが幻想的に浮かび上がり、ビロードのような柔らかいブルー、
すなわちコーンフラワー色あるいは矢車菊のブルーが多いようです。

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